静謐な構造について

— 新年のはじまりに —

日本の寺院建築には、
声高に語らない美しさがある。

装飾は抑えられ、
線は必要な分だけ引かれ、
空間には、意図された余白が残されている。

そこに流れるのは、
「見せるための形」ではなく、
佇むための構造。

水面に映る屋根の輪郭、
柱と柱のあいだに生まれる静けさ、
時間がゆっくりと沈殿していくような感覚。

A-Y2が大切にしているのも、
そのような静謐な構造美です。

形は主張しすぎず、
けれど、確かな秩序をもって存在すること。

触れたときに、
静かに心に残ること。

新しい年もまた、
日本的な感性の奥にあるこの静けさを、
装身具というかたちに置き換えるように、
一つひとつ制作を重ねていきます。

静けさの中から、
確かな輪郭を。